牧草生産の試み
去年11月より飼料作物の生産技術習得を目的に牧草を栽培しようと畑の管理を行ってきましたので少し紹介したいと思います。
今回栽培する牧草はイタリアンライグラスという種類です。この牧草は別名ネズミムギとも言われ、猫やウサギ用にペットショップで小さなプランターなどで売られているのを目にすることがあると思います。
ここで問題発生!一般的なイタリアンライグラスの種をまく時期は9月下旬~10月下旬にかけて行います。なんと時期を逃している!春に種まきを行うこともできますが、成長が遅れ、夏作牧草の作業にずれ込んでしまうかもしれないと今期の栽培をあきらめかけていたところにフロストシーディング法という栽培方法があると聞き、試験的に実施することにしました。
まずは畑を種のまける状態にします。
草を刈り堆肥を運び入れて、きれいに均します。そしてトラクターで耕し準備OK!機械の力ってやっぱりすごい。堆肥を均した次の日は筋肉痛でした。
次に種まきですが、タイミングが重要。秋に種をまき発芽させ、ある程度成長させてから越冬させるのが一般的な栽培方法に対して、フロストシーディング法は種の状態で越冬させます。このため発芽してしまうと困るのです。発芽させないためにも種をまくタイミングは平均気温が5℃を下回るようになってから雪が積もるまで。
雪が降ったと思えば春のような温かい天気が続くなど、なかなか読めない天気に、当初12月中旬に種をまく作業を終える予定でしたが、日にちを12月20日と1月7日に分けて種をまきました。あとは雪が積もり、春の雪融けとともに発芽してくれることを待つだけです。
次の日、筋肉痛でした(>_<)
種をまく道具です。
中に種を入れ、ハンドルを回すと遠心力で種が飛び散る仕組みです。
まく種の量は、秋まきの場合と比べて発芽率が悪く基準量の倍量をまくそうです。
今回は基準量4㎏/10aの品種を使用したので、畑を2つに区切り8㎏/10aと10㎏/10aでまきました。
0コメント